【00年代名作シネマ】ゴシックホラーの傑作「アザーズ」が超オススメ!
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久しぶりに映画のご紹介。
ゴシックな雰囲気満載で全編少々暗めの演出の中で若きニコール・キッドマンの美貌が光るスリラー映画「アザーズ」です。
脚本・展開も起伏があって、何よりも演出力抜群。ニコール・キッドマンも美しい、という映画。みじんこがが大好きな映画のなので超超オススメします!
製作の背景
90年代後半〜00年代はじめは新鋭のフィルムメーカーがたくさん出てきた頃でした。
クリストファー・ノーラン監督はメメントで一躍有名になり、ハリウッドで毎回大作撮って全部大ヒットする、今や大監督ですよね。
今回ご紹介する「アザーズ」、監督はアレハンドロ・アメナーバル。
スペインで撮った「オープン・ユア・アイズ」がトム・クルーズの目に留まり、「バニラ・スカイ」としてリメイクされました。
この頃のトム・クルーズは積極的にハリウッドアクションスターから演技派もできることを模索していた時期で、みじんこも同時期の「マグノリア」(監督ポール・トーマス・アンダーソン)で演じたモテ師によるモテ技指南役で見せる感動的なシーンは忘れられません。
本作でもトム・クルーズは製作をつとめており、力の入れ方が伺えます。
その後のアレハンドロ・アメナーバルは「海を飛ぶ夢」という尊厳死を扱った映画でアメリカのアカデミー賞外国語映画賞やスペインのゴヤ賞などで高く評価されましたが、その後あまり聞きません。
wikipediaで調べたら、その後はほとんど作品を製作していないようですね。
近年製作した2015年の「リグレッション」は残念ながら低評価のようです・・
みじんこ自身、「オープン・ユア・アイズ」とこの「アザーズ」は大好きなので、復活して欲しい監督さんです。
あらすじ
1945年、第二次世界大戦末期のイギリス、チャネル諸島のジャージー島。グレースは、この島に建つ広大な屋敷に娘アンと息子ニコラスと3人だけで暮らしていた。夫は戦地に向かったまま未だ戻らず、今までいた使用人たちもつい最近突然いなくなってしまった。屋敷は光アレルギーの子どもたちを守るため昼間でも分厚いカーテンを閉め切り薄暗い。そこへある日、使用人になりたいという3人の訪問者が現れる。使用人の募集をしていたグレースはさっそく彼らを雇い入れるが、それ以来屋敷では奇妙な現象が次々と起こりグレースを悩ませ始める……。
yahoo!映画より引用
ニコール・キッドマンが怯える!叫ぶ!恐怖する!
いわゆるゴシックホラーというやつなんですけど、兎にも角にもニコール・キッドマンが怯える!叫ぶ!恐怖する!というのが本作最大の見所ですね。
とにかくこの洋館を舞台に、ニコール・キッドマン扮する母親が子供2人を守るために奔走する中、徐々に洋館の背景・歴史が浮かび上がり、その「真実」に驚愕する・・というのが大筋。
ヒッチコックの再来と言われたアレハンドロ・アメナーバル監督、演出が怖い怖い。
全編洋館を舞台にするので、密室空間。
潜水艦ものが面白いのって、限定的な密室空間が舞台だから、という風に思っているのですが、この作品も同じですね。
あたかも洋館自体が意思を持っているかのよう。
それに翻弄されるニコール・キッドマン。
これが美しいんですよね。まさにクール・ビューティー。
撮影当時33〜34歳。
もともとトム・クルーズと付き合っていた彼女、この作品公開くらいのタイミングで別れてしまいました。
その後の彼女は美貌を保ち続けようとするあまり、50代になった今、少し怖い感じになってしまったようですが、みじんこはこの「アザーズ」が彼女の作品の中で一番好きです。
周りを固めるキャストも実力派
フォオヌラ・フラナガンという女優さんがすごいです。
ミセス・ミルズという突如現れる使用人を演じているのですが、存在自体が不明確なまま劇中進むんですけど、この演技がマジ怖すぎ。。
オーバーアクションするわけではないのですが、存在そのものが怖いというか・・。
あの表情、今でも忘れられません・・。
ホラー描写は控えめ
ゴシック・ホラー、スリラーというジャンルに含まれるんでしょうけど、血なまぐさい表現や残虐なシーンは一切ありません。
グロテスクなホラーが嫌い!でもホラー自体は好き!という人にオススメですね。
登場人物に感情移入しながら見ていくと、心理的に追い詰められていくので、描写は控えめでも、アレハンドロ・アメナーバルの秀逸な演出で十分すぎるくらい怖いです。
そしてオチについて(ネタバレです!!)
ここからはオチを書くので、見ていない方は読まないでくださいね。
このオチって、公開される数年前、1999年に公開されたブルース・ウィリス主演の「シックス・センス」と同じなんですよ。
「実は主人公自体死んでました〜」っていうやつ。
夢オチならぬ、死にオチですね。
公開時期が悪かったというしかないですが、この映画を批判する人って、そこを絶対言います。オチがパクリであると。
みじんこ自身、「シックス・センス」には驚かされた人間でした。
でも、この映画のオチも十分驚きましたよ。
それに、何度も書いていますが、
・ニコール・キッドマンの美貌
・ヒッチコックばりの秀逸な演出力
・密室空間で繰り広げられるドラマ
この3点により、全編見応えがあるので、見終わった後の充実感が半端ないです。
オチが同じだから、と言って、この映画の価値が下がるものではない!ということを強くここで書いておきたいと思います。
ちなみに、この映画、ブルーレイは国内盤が出ていないようです。
amazonプライムビデオにもないですし、NETFLIXあたりであるといいのですが。